3.3.7 孤独がしっとりと染みついて

 

 

 

 孤独や憂鬱が友達だ。愛と勇気が友達のアンパンマンと比べたらひどくネガティブな字面だ。でも、しょうがない、僕はヒーローではないのだから。


 でも、ずっと同じ友達とつるんでいると飽きてくるからか、最近は出会い系のアプリをインストールした。月額の課金もした。すでに後悔している。課金してすぐメッセージ等が来なくなった。そもそも自分の写真をメインに使うなんて怖くてできない。でも課金した手前何も変わりがないのも嫌だからとりあえずスマホで顔を隠した写真を使った、何も来ない。退会したい。でも、金がもったいない。何をしているんだろう? そもそもメッセージが来たところで何と返信していいのかわからない。女性と話した経験が圧倒的に少ない。こんなものを使うべきではなかった。劣等感がプツプツ刺激されるばかりじゃないか。


 社会は普通の人間しか生きられない場所なので、昔は普通の人間になりたいと思っていたことがあったけれど、いまは人間にすらなりたくない。ただ花に生まれ変わりたい。夏風にそよられ、昆虫の羽を休めを受け入れ、無邪気に触れる少女の手に揺られるのだ。空は青くて高い。土は柔らかくて豊潤な栄養素を含んでいる。近くには水辺、きらきらと陽光を反射している。俺は花だ。花になるのだ。


 最果タヒさんの『きみの言い訳は最高の芸術』というエッセイ集を読んでいる。共感できるところが多く、微妙な考え方の差異もある。面白い。ほっとするし、自己肯定できるし、やっぱり人は一人ずつ違うのだなと思える。みんなの考え方の基礎がこの人と同じだといいのに。みんなちがってみんないいなんて、いや、そりゃそうなんだけど、だったら社会を廃止してくれとか、そんなこといってみたりして……。


 ぐちゃぐちゃとした日記だ。一貫性をもってまとめるなら、働きたくねぇな~ってことです。