日常

3.5.22 雨降りの休日 しんなりした孤独が染みこんで 

心は孤独な狩人 作者:マッカラーズ,カーソン 新潮社 Amazon 雨降りの休日に新しいダイニングテーブルを買った。これが思いのほか大きくて、一目惚れして買った独りがけソファの座高にあっていない。家具を買うとよくこういう過ちを繰り返す(学ばない)。ま…

3.3.8 語る言葉も持たず

人と喋りたいと思わない。というより、人と喋ることが楽しいという価値観を持ち得ない。人と喋っていると余計なことを言ってしまったり、嘘をついているわけではないのに後で思い返すと嘘になっているなということがあったり、面白い返しができないと自己嫌…

3.3.6 死んだ方がマシなまま生きている

Desperadoイーグルスロック¥255provided courtesy of iTunes 日付を書いた時点で思い出したけれど、今日はぼくの誕生日だった。忘れていたわけじゃないけれど、特別な意味はない。26歳の記念すべきこともない誕生日がこんなタイトルなんて、死神に憑かれて…

3.2.7 本当は少しでも遠くに行きたかったけれど

本当は少しでも遠くに行きたかったけれど、時勢も時勢なので住んでいるのと同市の飯坂温泉に行くことにした。こういう機会でもなければ逆に訪れることのなかった場所だ。福島市街からほんの十数分車を走らせるだけで到着する。長閑で、ノスタルジックで、寂…

3.1.16 感覚の記憶

なんで生きてるかわからない人 和泉澄 25歳 1巻 (ゼノンコミックス) 作者:あぬ コアミックス Amazon 昔好きだったものへの熱意が冷めているのはもちろん、新しいものに対しても上手く感情を乗せられなくて困っている。俺ってこういう展開好きだったよな、昔…

3.5.16 定まらない個人的な生き方

youtubeなんかで自己啓発関係のチャンネルを流し見していると、初めのうちは自分の生活に取り入れてみようとか実践できそうなものはメモしておこうとか思うのだけれど、だんだんとそのチャンネル数の多さ、終わりのない研究成果の披露、切り取られる尺の短さ…

3.3.7 孤独がしっとりと染みついて

きみの言い訳は最高の芸術 (河出文庫) 作者:タヒ, 最果 河出書房新社 Amazon 孤独や憂鬱が友達だ。愛と勇気が友達のアンパンマンと比べたらひどくネガティブな字面だ。でも、しょうがない、僕はヒーローではないのだから。 でも、ずっと同じ友達とつるんでい…

3.1.11 傷ついた原石ほど 

HYSTERIA(通常盤)(CD) アーティスト:鬼束ちひろ ビクターエンタテインメント Amazon 頭に巣くった蛆虫が脳みそをむさぼり食っていて、自分が好きだったものや大事にしていた記憶や感受性を死に至らしめ、目の前の事象に対する感情をとことん薄ら寒いものにし…

3.5.19 二次創作をやってきたこと

今となってはまったく稼働していないツイッターで、時々(本当に時々)Pixcvに上げた二次創作物経由で僕をフォローしてくれる人がいる。こういうのは留保なしに嬉しい。まったく呟いていないし、監視用アカウントとしてひっそり空気に漂う塵のようにしてしか…

3.2.20 二日酔いと盗作

盗作(通常盤) アーティスト:ヨルシカ Universal Music Amazon 気分は最悪。みっともない弱音を披露して、仕事を人質に取るような言い方をして退勤した。帰ってすぐ眠れそうにもなかったから、寒空の下を歩き回って酒を飲んでいた。二日酔い。死にたくなって…

3.1.12 ただただ適当に生きていたいだけの人生

鶏口となるも牛後となるなかれとはよく言ったもので、身の丈に合わない仕事を引き受け、ただただ消耗していく人生なら、世間の地位や優劣など気にせず自分のやれることをするべきだと悟った。俺にできないことで他人のできることなんて星の数ほどある。とっ…

3.5.21 そういう映画 

どうしようもない恋の唄 カトウシンスケ Amazon 雨が降りだした。例年よりもいくらか早い梅雨入りだ。今日も今日とて人の悪意に敏感で、ふて腐れきった心を抱えて生きている。馬鹿で無垢で何も知らないままでいたい。世間から汚されることを厭う箱入り娘みた…

3.5.17 この汚れた魂と共に生きていくということ 

極北 (中公文庫) 作者:マーセル・セロー 中央公論新社 Amazon 自分の心が汚くなっていくのが自覚できていて、マール・セロー『極北』のいうところの『歳月の梯子を上るどこかの段階で私は、自分の純真な、最良の部分を失ってしまったのだ』状態になっている…

3.6.3 あの頃の僕らじゃない僕ら 

西日が沈んでいく様をジムのランニングマシーンを歩きながら眺めていた。もうあの頃の僕じゃないんだ、と思った。 あれだけジムという存在を毛嫌いしていたのに、今となっては週2、あるいはそれ以上のペースで通っている。健康になりたいわけではなかった。…

3.1.3 明日という地獄が大口広げて待ち構えている

The Lie Lay Land アーティスト:world’s end girlfriend Midi Creative Amazon 休日前夜はいつも死んでいる。聖母の振りをした斜陽が部屋の片隅に堕ち、近所の子供たちの笑い声が遠ざかり、宵の空に控えめな星が灯り始めるころ、僕の心は無慈悲かつ決定的に…

2.12.23 挨拶を返されなくて、冬

己の社会不適合性は嫌と云うほど理解しているから今さら文句の付けようなんてないのだけれど、それでもやはり休日に入る前、ひどく消耗させられた日に挨拶を返されないと一丁前に落ち込んでしまう自分がいる。 パソコンの電源を落とし、鞄を整理する。コート…